■対岸の彼女
角田光代さんの本、初めて読みました。この本は直木賞受賞作でしたね。
主婦と女社長、立場の違う女性の友情のお話です。
出だしの小夜子の細かい描写に、うんうんそうなのよ、と頷きながら読みつつも、あまりの切実さに思わず読むのをやめてしまいました。今の私にとってはリアルすぎて読むのがつらかったのです。
が、女社長葵の高校時代の話になり、高校生の葵の話と現在の小夜子の話と交互に展開していきます。そこからはぐんぐん読むことができました。
―大人になれば、自分で何かを選べるの?(帯より)
何故私たちは年齢を重ねるのか。
小夜子が出した結論にはっとさせられました。
角田 光代
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