■盗まれた街
この本は、裏表紙のあらすじをみて読む気になりました。
あらすじ抜粋
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アメリカのとある小都市に奇妙な現象がめだたず、静かに進行していた。夫が妻を妻でないといい、親が子を、子が親を、友人が友人を、偽者だと思い始める。だがある日、開業医のマイルズ・ベンネルは、友人の家のガレージで奇怪な物体を見せられた。それは、人間そっくりに変貌しつつある謎の生命体-宇宙からの侵略者の姿だったのだ!
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ここまで読んで、コレは恩田陸さんの小説のもとになったお話だ、とやっと気がつきました。
恩田さんの本を先に読んだので、恩田バージョンとどこが違うのか、結末はどうなるのか?それをどうしても比較してしまいます。そういう読み方で感想を書きます。
読んだ感想は・・・「盗まれた街」のほうは、まさにSFで、「奇怪な物体」は、自分たちが生き延びるために人類を乗っ取るというハッキリとした目的があり、結末もちゃんとあります。ハラハラドキドキしながらも、ちゃんとけりをつけてくれるので、読後感はすっきり、です。ちゃんと結末がある話は好きです。
対する恩田さんのほうは、「あれ」の目的もいまいちはっきりせず、結末もそれで終わりなのね・・・。という感じなので、全体としては、あらっ。という感じなのですが、話の雰囲気はこちらのほうが日本的で好きなんです。
どちらも読んでて怖いことには変わりないのですが・・・。
ジャック・フィニイは「ゲイルズバーグの春を愛す」という本をもっていますが、こちらのようなノスタルジックファンタジーのほうが、私はいいなと思いました。とにかく怖がりなので・・・。
盗まれた街
ジャック・フィニイ 福島 正実
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